「消したくても消せない嫉妬・劣等感を一瞬で消す方法」(大嶋 信頼)書評・雑記
大嶋 信頼「消したくても消せない嫉妬・劣等感を一瞬で消す方法」の書評メモ。
本の概要
カリスマ心理カウンセラーの大嶋信頼さんの本。
嫉妬や劣等感が起こる仕組みや、解消法について概説する内容。
30代にもなると、キャリアなんかでも他人に嫉妬することが増えてきて、もやもやしてたので手に取ってみた。
全体の評価
☆☆★★★
理由:
①【良かったとこ】嫉妬が起きている心の中を整理してくれている
②【微妙なとこ】3章以降、急に見失う…
③【微妙なとこ】自己啓発本>専門書
①【良かったとこ】嫉妬が起きている心の中を整理してくれている
2章くらいまで面白かった。
特に、嫉妬が起きてる時の自分の心の中を整理してくれる感じがよかった。
いくつかの事例も「あーわかるー!こういうとき嫉妬するわー!」みたいに共感したし、「これって私だけじゃないんだ」と思えて心が軽くなった。
嫉妬ってネガティブな感情だから、嫉妬している自分に気づくと、さらに自己嫌悪に陥るんよね…(こういう話も本書にあったな)。
②【微妙なとこ】3章以降、急に見失う…
2章まで、うなずきながら読んでいたのだけど、3章のミラーニューロンの話あたりから、急に話が分からなくなった。
「嫉妬は移る」という話は、理論的な説明があまりなく、腑に落ちず…。
あと、このあたりから、あらゆるネガティブな感情を「嫉妬」と呼んでいるところに混乱した。「いや、それは違う気持ちじゃないか?」と。。
(この書評ですら、「嫉妬だ」と言われそうだ・・・)
たぶん、定義や理論の話はそこそこに、嫉妬の解決法をアホでも分かるように、抽象的に書いてくれてるのが逆に理解しにくくなっている気がする。
③【微妙なとこ】自己啓発本>専門書
もう少し理論的な説明をしてくれる本を求めていたので、星3つにしたけど、自己啓発本としては、めっちゃ励まされた。
いかに嫉妬や劣等感といったマイナスな感情が無意味かということに気づかされた。
落ち込んでるときにこの本を読むのは、なかなか良いと思う。
まとめると
読むうちに嫉妬の感情は消え失せたし、励まされたし、さくっと読める本だったので、それはそれで良かった。
ただ、嫉妬に関する理論的な説明を求める人は、大学教授とかが書いた他の専門的な本の方が良いと思う。(この作者さんは、「カリスマ心理カウンセラー」なんだよね…)
なんか良い本ないかなぁ…
◎名前をつけると…
「嫉妬の発作が"ビビビッ"と来たときに読んだら、嫉妬の感情を持つことが全く無意味だとサクッと教えてくれる本」